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2008年日経ものづくり大賞  受賞企業を選定
日本経済新聞社は、第5回「日経ものづくり大賞(2008年)」の受賞事業所/システムを選定しました。本賞は、大手企業から中小企業まで、人件費の低い国に負けない生産効率を実現する現場の工夫や生産システム、一朝一夕にはできない技能の伝承プログラム、技能作業のデータ化による自動化など「ものづくり」に関わる優秀な工場や研究所、そこで採用するプログラムやシステムを表彰するものです。受賞企業は下記をご覧下さい。

◇2008年の実施概要はこちらをご覧下さい(募集は締め切りました)


 
日経ものづくり大賞2007年度受賞者一覧
日経ものづくり大賞2006年度受賞者一覧
日経ものづくり大賞2005年度受賞者一覧
日経ものづくり大賞2004年度受賞者一覧
受賞事業所・システム一覧
国内
企業名 事業所/システム名 評価のポイント
鹿島建設(株) 鹿島カットアンドダウン工法 高層ビルを下から取り壊す工法を開発し、旧本社ビルの解体工事で実用化。「だるま落とし」のように、地面近くで外装や床などを取り壊す。従来工法と比べて、粉じんの飛散を3割ほど抑制。柱を切断するごとにジャッキで支えてビルを低くし、建物の基礎部分と地上階の床を連結する「コアウォール」により、下から解体する。
サントリー(株) サントリー天然水(株)
奥大山ブナの森工場
(鳥取県江府町)
2008年3月に稼動した国内3番目のミネラルウォーターの生産拠点。最新の環境保護技術を導入した。薬液を使わず温水でペットボトル容器を殺菌するほか、降雪を利用して生産設備の冷却などに使う。既存工場に比べてCO2排出量を1割以上減らせる見込み。周辺の自然環境と一体となったエコ工場。
新日本石油(株) 新日本石油基地(株)
(鹿児島市)
鹿児島大学工学部と共同研究を進め、排ガスを原油に吸着させて回収する世界初の技術を開発。周辺への臭気漏れを防ぎ、大気汚染の原因となるVOC(揮発性有機化合物)も取り除くことができる。VOCに含まれる液化石油ガス(LPG)などの成分を回収して有効活用。年8億円のコスト削減。
ダイハツ工業(株) ダイハツ九州 大分(中津)
第2工場
(大分県中津市)
世界でも珍しい軽自動車専用のコンパクトな工場。小型車も生産する第1工場と生産能力は同じ年23万台。面積は半分の5.3万平方メートル、投資額は4割減の235億円、工程数も半減。ラインを短くしたことで従業員同士の緊密な情報共有が可能になり、生産性だけでなく品質向上効果も生んでいる。
ツバメタオル(株) 有機精練加工
(大阪府泉佐野市)
製造工程での化学薬品の使用を減らそうと徐々に製法を見直し、 2007年に有機精練工程を完成。 生産工程で化学のりの代わりにでんぷんのりを使い、カセイソーダを天然酵素に置き換えた。染料も紅茶やコーヒーなど天然素材にこだわった。薬品の洗浄工程が省けて水使用量が5割減り、3割の省エネも達成した。
パナソニック(株) ホームアプライアンス社
草津工場
(滋賀県草津市)
パナソニックが2008年6月に発表した「環境宣言」。宣言のモデル工場の役割を担うのが、洗濯機や燃料電池の製造拠点の草津工場。CO2削減のため生産プロセス全体を見直し、鋳物、空圧、成形、塗装の四工程を中心に現場で取り組む。白物で業界最高水準の省エネ性能を持つ機種の比率を2009年に3割に引き上げる方針。
(株)バンダイ バンダイホビーセンター
(静岡市)
「機動戦士ガンダム」のプラモデルを企画設計から生産まで手掛ける国内唯一の自社工場。最大4つの異なる色や素材を一度に射出成形する多色成形技術は世界でも珍しく、生産効率も大幅に向上。工場は消費者に見せることを前提にガンダムにちなんだデザインを採用。環境に配慮した生産体制構築にも積極的に取り組んでいる。
日立アプライアンス(株) 大型家電製品における
独自のセル生産方式
(栃木・茨城・静岡の事業所)
冷蔵庫など大型製品に2008年から1人セル生産方式を本格導入。カギは、製品を自動で上下させたり左右に回転させる「からくり自動化」や、自由自在に高さを調節できる「リフター」と呼ばれる作業台。手持ちや運搬の無駄を減らし、各事業所で約5−20%の生産性を向上させている。
(株)安川電機 インバータ新生産システム
(福岡県行橋市)
多関節ロボットの世界シェアでトップに立つ同社の技術を結集し、専用ロボットを開発。組み立て工程の65%を自動化した。旧工場に比べて生産能力は2倍に高まった。約5百種類の製品がラインを流れる混流生産でも、作業員の能力や熟練の程度にかかわらず、安定した品質を維持できるようにした。

海外
企業名 事業所/システム名 評価のポイント
エルピーダメモリ(株) Rexchip Electronics Corporation
(台湾)
2007年10月に正式稼働。DRAM生産拠点として世界最大の月30万枚まで能力を増強する計画。2008年4月には業界最先端の線幅65ナノメートルの回路技術を使ったDRAMの量産を開始。マザー工場の広島工場で培った回路の微細化技術と台湾企業が得意な生産技術を組み合わせた。

日経BP特別賞
企業名 事業所/システム名 評価のポイント
(株)ウエノ トロイダルコイル
自動生産装置
(山形県三川町)
電子機器類の誤動作を未然に防ぐノイズフィルターコイル。人手で巻くという常識を覆し、自動コイル巻きロボットを開発。今夏から本格稼働し、生産性は一気に30−40倍に高まった。メリットはコスト面だけなく、品質の向上・均一化、納期の短縮、端材ロスの低減なども見込める。


※本文は、2008年10月15日付けの日経産業新聞等で掲載した記事をもとに構成しています。
※本文の無断複写・複製、転載を禁じます。
   
 
   

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