日本経済新聞社の「学生応援プロジェクト」の一環として、米国を代表する知日派として知られるリチャード・アーミテージ元米国務副長官とジョセフ・ナイ米ハーバード大学特別功労教授が上智大学四谷キャンパスを来訪し、緊張の度合いを高める北東アジアや中東情勢、日米同盟体制の今後などを主要なテーマに、大学生を中心とする皆さんと直接やりとりする「白熱討論」を上智大学と共同で開催しました。白熱討論は2012年10月の早稲田大学、2013年10月の慶應義塾大学に続き3回目となります。

 今回のテーマは「アジア新秩序と日米の未来〜アーミテージ&ナイ白熱討論」、集団的自衛権や日米同盟、従軍慰安婦問題、日中関係などについて2部構成で行いました。

 第1部は「集団的自衛権の行使を支持するか」「河野談話を支持するか」などを学生の皆さんに問いかけながら、アーミテージ、ナイ両氏が解説する形で行われました。第2部では、参加者とアーミテージ、ナイ両氏が直接対話をする形で行われ、「安倍政権の『積極的平和主義』を前向きに評価している。その実現には日米同盟の耐久力が求められると思うが、米国はどのように考えているのか」「日本と韓国、中国、ロシア各国との関係改善は、インターネット上の過激な発言を規制しなければ始まらない」といった活発な発言が飛び出しました。両氏が一つ一つ丁寧に応じると、大きく頷きながら熱心に聞き入っていました。

 平日の昼間にもかかわらず関心は高く、上智大学だけでなく他校の学生や高校生を含めて計386人が来場しました。討論の時間を昨年までより延ばしましたが、発言を求める挙手は最後まで途切れず、参加者からは「もっと時間がほしかった」といった声が漏れるほど会場は終始熱気に包まれました。

会場風景会場風景

 

開催概要

日時 2014年10月31日(金) 13:00~15:00 (受付開始 12:00)
会場

上智大学 四谷キャンパス10号館講堂

上智大学四谷キャンパス10号館講堂

東京都千代田区紀尾井町7-1

主催 日本経済新聞社・上智大学

プログラム

13:00~13:15 主催者挨拶 藤崎 一郎氏(上智大学特別招聘教授、前駐米大使)
13:15~14:15

第1部「アジア新秩序と日米の未来」

リチャード・アーミテージ氏
(元米国務副長官、アーミテージ・インターナショナル代表)
>> プロフィール

現アーミテージ・インターナショナル代表。元国務副長官(2001年-2005年)。1993年から2001年にはアーミテージ・アソシエイツ代表を務める。1989年から1993年にかけて、主要外交ポストを歴任。1991年の湾岸戦争時には、特使としてヨルダンのフセイン国王の元へ派遣される。また、旧ソ連の新独立国家(NIS)に対するアメリカの支援を特使として指揮した。
1983年から1989年にかけて国防次官補(国際安全保障担当)、1981年から1983年にかけて国防次官補代理(東アジア・太平洋地域担当)を務めた。
1967年、米海軍兵学校を卒業。ベトナム戦争では3度戦闘任務に就いた。国内外より多数の軍事勲章、公共サービス殊勲賞を授与されている。

ジョセフ・ナイ氏
(米ハーバード大学特別功労教授、元米国防次官補)
>> プロフィール

ハーバード大学特別功労教授。前ハーバード大学ケネディ行政大学院長。1958年にプリストン大学で学士号を最優等で取得。ローズ奨学金でオックスフォード大学に進学した後、ハーバード大学で政治学博士号を取得し、1964年から同学で教鞭を執る。2008年には国際関係学者2700人の投票により米外交政策上最も影響力のある学者に選ばれ、2011年の調査では国際関係に関して過去20年間で4番目に影響力のある人物に選ばれた。「Foreign Policy」誌による「世界の思想家トップ100人」にも選出されている。

1977年から79年にかけ国務次官補および国家安全保障会議核兵器不拡散グループ委員長を兼任。1993年から94年には大統領のために諜報評価を行う国家情報会議議長、また1994年から95年にかけては国際安全保障担当の国防次官補を務めた。この間これら3つの政府機関から功労賞を授与されている。

学術書と小説13冊を出版し、専門誌や政策雑誌に200を超える記事を寄稿。近著には、「The Economist」誌により「緻密で説得力がある」と評された『ソフト・パワー』〔原題:Soft Power〕、『リーダー・パワー: 21世紀型組織の主導者のために』〔原題:The Powers to Lead〕、『フューチャー・オブ・パワー』〔原題:The Future of Power〕がある。最新著『大統領のリーダーシップとアメリカの時代の創造[原題:Presidential Leadership and the Creation of the American Era] 』が2013年5月に発表されている。

米芸術科学アカデミー、英国学士院および米外交アカデミーの特別研究員、またオックスフォード大学エクセター校の名誉会員である。プリンストン大学からウッドロー・ウィルソン賞、米国政治学会よりチャールズ・メリアム賞、またフランス政府から教育功労賞、またその他様々な名誉学位を授与されている。

<モデレーター>
春原 剛
(日本経済新聞編集委員、日本経済研究センター日米プロジェクト事務総長)

14:15~15:00 第2部「あなたも参加 学生たちとの白熱討論」

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