米共和党を代表する知日派としても知られるリチャード・アーミテージ元米国務副長官が慶應義塾大学三田キャンパスを訪れ、緊迫の度合いを増す北東アジア情勢や中国の再興、日米同盟の今後などをテーマに、大学生を中心とするみなさんとの「白熱討論」に臨みました。日本経済新聞社の「学生応援プロジェクト」の一環で、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所と共同で開催したものです。会場の慶應義塾大学三田キャンパス西校舎ホールは、若い世代を中心とした700人を超す参加者の熱気に包まれました。

 第一部では「あなたは尖閣国有化を支持しますか」「北方領土は四島一括返還でなくても良いでしょうか」などの6つの設問について、アーミテージ氏が自身の見解を述べたほか、カート・キャンベル前米国務次官補(東アジア・太平洋担当)がビデオで意見を伝えました。引き続き行われた第二部は、参加者がアーミテージ氏に直接対話できる機会となり、学生からは「中国を国際秩序に組み込むための具体策とはなんでしょうか」「日本が集団的自衛権の行使に踏み切らなかったとしても、日米の友好、同盟関係は続くのでしょうか」などと、活発な質問が寄せられました。討論会の終了後、学生のみなさんからは「アーミテージ氏が親身に答えてくれたことが印象的だった」「国際政治に関心を持つ学生が集まり、多くの質問が出て、とても刺激を受けた」との声が聞かれました。

会場風景会場風景

開催概要

日時 2013年10月30日(水) 18:30~20:30 (受付開始 17:30)
会場

慶應義塾大学 西校舎ホール(三田キャンパス)

慶應義塾大学 西校舎ホール(三田キャンパス)

東京都港区三田2-15-45

主催 日本経済新聞社・慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所

プログラム

18:30~18:45 主催者挨拶 竹中 平蔵氏(慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長 総合政策学部教授)
18:45~19:45

第一部「アジア新世代~問われる日米の絆~」

リチャード・アーミテージ氏
(元米国務副長官、アーミテージ・インターナショナル代表)
>> プロフィール

現アーミテージ・インターナショナル代表。元国務副長官(2001年-2005年)。1993年から2001年にはアーミテージ・アソシエイツ代表を務める。1989年から1993年にかけて、主要外交ポストを歴任。1991年の湾岸戦争時には、特使としてヨルダンのフセイン国王の元へ派遣される。また、旧ソ連の新独立国家(NIS)に対するアメリカの支援を特使として指揮した。
1983年から1989年にかけて国防次官補(国際安全保障担当)、1981年から1983年にかけて国防次官補代理(東アジア・太平洋地域担当)を務めた。
1967年、米海軍兵学校を卒業。ベトナム戦争では3度戦闘任務に就いた。国内外より多数の軍事勲章、公共サービス殊勲賞を授与されている。

カート・M・キャンベル氏は現在、アジア太平洋地域を専門とする戦略的アドバイザリー投資グループThe Asia Groupの会長兼最高経営責任者である。また、新米国安全保障研究所 (CNAS)共同議長を務める傍ら、ロンドンの「Financial Times」に定期的にコラム記事と書評を寄稿。2009年から2013年にかけて東アジア・太平洋担当国務次官補を務め、「アジアへの回帰政策(Pivot to Asia)」構築の第一人者として広く知られている。2013年には国務省功労賞を受賞。CNASを共同設立しCEOに就任すると同時に、アスペン戦略グループディレクター、Washington Quarterly誌編集委員長を兼任。それ以前は、戦略国際問題研究所において上級副所長、国際安全保障プログラム部長、およびヘンリー・ A・キッシンジャー国家安全保障研究部長を歴任。また、ジョン・F ・ケネディ行政大学院において公共政策学と国際関係学の准教授を務めた。

現在、ロンドンのスタンダードチャータード銀行とニューヨークのメットライフ生命保険会社の取締役、カリフォルニア大学サンディエゴ国際関係・太平洋研究大学院の諮問委員会、マーシャル奨学金受賞者協会など、数多くの機関の委員等を兼任。また、ロンドンの国際戦略研究所外交問題評議会と三極委員会の委員も務める。外交政策と国家安全保障に関する8つの書籍を執筆また共同執筆しているが、現在は、オバマ政権におけるアジア外交の経験について記した『回帰:アメリカによるアジア-太平洋の世紀の再発見[原題:The Pivot; America’s Rediscovery of the Asia-Pacific Century]』という仮題の作品を執筆中。
カリフォルニア大学サンディエゴ校で学士号、アルメニア・ソビエト社会主義共和国(当時)のエレバン大学で音楽と政治哲学を修め、マーシャル優秀奨学生としてオックスフォード大学ブレーズノーズ・カレッジで国際関係学博士号を取得。

<モデレーター>
春原 剛
(日本経済新聞社 編集局長付編集委員、日本経済研究センター グローバル研究室長)

19:45~20:30 第二部「あなたも参加 学生たちとの白熱討論」

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